電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0834-33-3355
〒745-0811 山口県周南市五月町8-1
1.健康診断,がん検診の方
受診者は,3Fの受付にお越しください。がん検診コースの方は,検査終了後に結果の説明があります。診断結果が出るまでお待ちください(約1時間)。
2.外来受診の方
受診者は,1Fの受付にお越しください。診察後,方針を決定します。結果は外来でご説明致します(当日または後日)。
なおご紹介の方は,後日結果を主治医宛にお送りします。
緊急を有すると判断された場合は,当日対応致します。
現在がんの検査でよく利用されるPET検査について簡単にいえば,栄養分のひとつである糖が,からだの中のどの部分にどの程度使われているかをみる検査です。糖がたくさん消費されるがん細胞や炎症には検査薬がよく集まるためPET検査で光ってみえます。一方,認知症のように脳の活動性が低下した部分には糖が集まらなくなるような減少変化もとらえることができます。
PETは,Positron Emission Tomography(ポジトロン放射断層撮影)の略で,当クリニックでは18F-FDGというブドウ糖の分子に短時間で消滅するアイソトープでラベルした薬剤を使い,からだの糖代謝の状態を3D画像で詳しくみていきます。検査自体は安全性の高いものと考えられています。
保険適用に関しては,がんあるいはがんが強く疑われる方で病変が特定できない場合,その他炎症では大動脈炎,心サルコイドーシスで炎症部位が特定できない場合に,主治医がPET検査が必要と判断した方に限られます。
検査の流れは,最初に検査薬を静脈注射後(体重当たりになりますが少量です),からだの細胞に薬が取り込まれるまで約1時間から1時間半安静にしていただき,その後撮像を行います。薬は尿中に排泄され,そのまま検査すると膀胱が光りすぎて大腸や子宮など周りの臓器がみえにくくなりますので撮像前に排尿します。撮像時間は約30分です(*体格,撮影範囲,追加撮像の有無により変わります)。
撮像は,画像がぶれないようにじっとはしていただきますが,寝ておくだけです。PET検査後,薬の集まった場所を特定するためにCTやMRIと組み合わせ,PETとの融合画像(フュージョン画像)を作成して放射線科専門医により全身の詳細な診断が行われます。
血液の中に糖が多いと,病変に薬が集まりにくくなります。食事は検査開始5時間前までにすませてください。午前中に検査のある方は,基本的に朝食を絶食してください。検査前の食事は,炭水化物や糖質の少ないものにしていただけるとよいと思います。なお,糖分を含まない水,お茶,ブラックコーヒーは直前まで飲んでかまいません。
高血圧など内服薬がある方は,通常通り服用して検査を受けてください。
糖尿病の治療を受けている方は,絶食で内服や注射をすると低血糖になる場合がありますので,主治医の指示にしたがってください。
便秘薬の服用は,大腸の動きがよくなるため,大腸のブドウ糖代謝が活発になり,大腸への薬剤の生理的な集積が増加し大腸がんの診断が難しくなる場合がありますので,前日,当日検査前の便秘薬服用はやむを得ない場合を除き控えていただくと助かります。
冬期は,褐色脂肪(糖を取り込んでからだをあたためる脂肪組織)に薬が集まり,病変とまぎらわしくなりますので,からだを冷やさぬようあたたかくしておいてください。褐色脂肪の多い首まわり,肩,背中を重点的にあたたかくされるようお願い致します。やせ型の方は特にご留意ください。